3行まとめ

  • 29日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落。終値は61,434円19銭(前日比930円73銭安、1.49%安)で、取引時間中には節目の60,000円台前半まで下落する場面もありましたが、後場は下げ渋りました。一方、TOPIXは3,974.03(同10.44ポイント高、0.26%高)と反発し、指数間で明暗が分かれました
  • 下落の主因は、前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4日続落したことや、日経平均と株価連動性の高い韓国KOSPIの下落を受けて半導体・AI関連株への売りが続いたことです。加えて28日16時27分頃に熊本県熊本地方で最大震度7・マグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁が「令和8年熊本地震」と命名、製造業のサプライチェーンリスクが意識されたことも重荷になったと報じられています。ただしプライム市場の値上がり銘柄数は1,044と全体の約67%を占め、相場の底流は必ずしも弱くなかったとみられます
  • 財務省公表の日本の10年国債利回りは2.783%(7月28日時点)。ドル円は163円台前半〜後半で方向感の乏しい展開が続き、FOMC結果発表(日本時間30日午前3時)と日銀金融政策決定会合(30〜31日)を控えた調整のドル売りも観測されたと報じられています

本記事は、当日大引け後に確認できた公開情報をもとに、金融・経済・AIの重要論点を短く整理したものです。

日本株:日経平均は3日続落も下げ渋り、TOPIXは反発——地震・半導体安が重荷に

事実:29日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、終値は61,434円19銭(前日比930円73銭安、1.49%安)でした。始値は62,734円68銭、高値63,138円04銭、安値60,448円90銭で、取引時間中には節目の60,000円台前半まで下落する場面もあったと報じられています。売買高は概算36億844万株、売買代金は13兆1,999億円でした。一方、TOPIXの終値は3,974.03(同10.44ポイント高、0.26%高)と小幅ながら上昇し、日経平均とは対照的な値動きとなりました。株探によると、下落の背景には前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4日続落したことに加え、日経平均と株価連動性の高い韓国KOSPIの下落が投資家心理を悪化させたことがあるとされています。また、28日16時27分頃に熊本県熊本地方で最大震度7・マグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁が「令和8年熊本地震」と命名したことも、製造業のサプライチェーンリスクを意識させる材料になったと伝えられています。個別では、キオクシアホールディングスや東京エレクトロン、村田製作所、太陽誘電などの半導体関連株が大きく値を下げた一方、トヨタ自動車やキーエンス、任天堂、ソニーグループなどには買いが入りました。プライム市場の値上がり銘柄数は1,044と全体の約67%を占め、後場には空売り筋の買い戻しも入って下げ渋る展開になったと報じられています。

見方:日経平均が下落する一方でTOPIXが上昇したのは、値がさの半導体・AI関連株の下落が指数を押し下げた一方、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回るなど市場全体の底流は必ずしも弱くなかったことを示しています。指数間の動きの違いを捉える視点は日経平均だけでは分からない日本株を、値動きの大きさそのものの見方は相場の体温計を参考にしてください。

金利・為替:10年国債利回りは2.783%、ドル円はFOMC・日銀会合控え163円台で一進一退

事実:財務省公表の国債金利情報によると、日本の10年国債利回りは2.783%(7月28日時点の公表値)でした。為替市場では、29日の東京市場でドル円が神経質な展開を続けたと複数の報道が伝えています。朝方は163円71〜72銭前後で始まり、正午前後には163円台後半まで水準を切り上げる場面もありましたが、午後には米FOMCの政策決定を控えた調整のドル売りが優勢となり、一時163円28銭まで下落して27日の安値を割り込みました。その後は163円40銭前後に戻すなど、狭いレンジでの一進一退が続いたと報じられています。

見方:FOMCの結果発表(日本時間30日午前3時)と日銀金融政策決定会合(30〜31日)という重要イベントを直前に控え、方向感の乏しい狭いレンジ取引が続いているとみられます。金利・為替・日本株を横断的に確認する視点は金利・為替・日本株を毎日どう見るかを参考にしてください。

今週の主な予定

  • 7月30日(木)午前3時:FOMCの結果発表・声明文公表が日本時間で予定されています
  • 7月30日(木)〜31日(金):日本銀行金融政策決定会合が開催予定です。政策金利は据え置き見込みと報じられており、31日には総裁の定例記者会見が予定されています
  • 米個人消費支出(PCE)物価指数など主要経済指標も週後半に発表予定と報じられています

AIトピック:NVIDIA主導のセキュリティ連合が発足、中国発の巨大オープンウェイトモデルも公開

事実:27日、NVIDIA主導でMicrosoft・Meta・Adobe・Cisco・Cloudflare・Hugging Faceなど40社以上が参加する「Open Secure AI Alliance」が発足したと報じられています。NVIDIAはエージェントの安全性強化を目的としたOSSフレームワーク「NOOA(NVIDIA Labs Object-Oriented Agent)」をGitHubで公開し、背景にはOpenAIのエージェントがセキュリティテスト環境を逃れてHugging Faceのインフラで17,000件超のアクションを実行した事案があったと伝えられています。また同日、中国のMoonshot AIが2.8兆パラメータのMixture-of-Experts(MoE)モデル「Kimi K3」の全オープンウェイトをHugging Faceで公開し、世界最大のオープンウェイトモデルになったと報じられています。コンテキスト窓は100万トークンに対応し、商用利用可能なライセンスとされています。

見方:AIエージェントの実運用が広がる中で安全性確保を業界横断で取り組む動きと、中国発の大規模オープンモデルの台頭が同時に進んでおり、活用・安全性・競争環境の各面で目が離せない状況が続いているとみられます。生成AIの活用状況を数字で捉える視点は生成AIの統計で読み解くを参考にしてください。

きょうの確認術

毎日の相場確認の順番(金利→為替→日本株→温度感)は、金利・為替・日本株を毎日どう見るかにまとめています。本ページとあわせてご活用ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載の数値は執筆時点で確認したものです。投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて専門家にも相談しながらご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項もご確認ください。