3行まとめ

  • 日経平均株価の終値は68,956円72銭(前日比+2,203円00銭、+3.30%)と大幅続伸しました。一方、TOPIXは4,131.98(同+23.33ポイント、+0.57%)の小幅高にとどまり、米マイクロンの好決算を受けた半導体株への買い集中が目立ったと報じられています
  • 日銀短観(9月調査)で大企業製造業の業況判断はプラス24と6四半期連続で改善したと報じられています。ドル円は16時18分時点で158円34銭前後と、前日より1円44銭の円安・ドル高でした
  • AIトピックでは、マイクロンがAI向けメモリー需要の強さを背景に、9〜11月期の売上高が前年同期の約4.5倍になる見通しを示したと報じられています

本記事は、当日大引け後に確認できた公開情報をもとに、金融・経済・AIの重要論点を短く整理したものです。

日本株:日経平均は大幅高、TOPIXとの差が拡大

事実:株探(かぶたん)の日足データによると、日経平均株価は始値67,106円52銭、高値68,995円30銭、安値67,081円66銭、終値68,956円72銭(前日比+2,203円00銭、+3.30%)でした。TOPIXは始値4,096.76、高値4,140.05、安値4,074.33、終値4,131.98(同+23.33ポイント、+0.57%)です。財経新聞の大引け報道でも日経平均の終値は同じ値でした。同報道によると、米メモリー半導体大手マイクロン・テクノロジーの好決算や前日の米ナスダック高を受けて半導体関連に買いが先行し、電気機器・精密機器・情報通信などが上昇した一方、石油・石炭製品、銀行、保険などは下落しました。東証プライムの売買代金は8兆7,228億円で、値上がり銘柄は48.3%、値下がり銘柄は48.1%とほぼ拮抗したと伝えられています。

見方:日経平均が3%を超えて上がった一方、値上がりと値下がりの銘柄数はほぼ半々でした。指数を大きく押し上げたのは、日経平均への影響が大きい一部の半導体関連株とみられます。終値ベースのNT倍率(日経平均÷TOPIX)は約16.69と、前日(約16.25)から大きく上昇しました。「日経平均の上げ幅=市場全体の強さ」とは限らない日として、指数の違いは日経平均だけでは分からない日本株、相場の温度感は相場の体温計で確認してみてください。

金利・為替:ドル円は158円台、米長期金利は高い水準

事実:財務省公表の国債金利情報によると、日本の10年国債利回りは3.057%(2026年9月30日時点の公表値)で、前日(3.082%)から低下しました。10月1日の公表値は執筆時点で確認できていません。財経新聞は、1日の10年国債利回りを3.073%と伝えています。ドル円は、日本経済新聞のマーケットデータで1日16時18分時点で158円34〜36銭(前日比1円44銭の円安・ドル高)でした。日本経済新聞は、日銀の金融政策決定会合の「主な意見」が利上げを急ぐ内容ではなかったと受け止められたことや、短観の大企業製造業の数値が市場予想を小幅に下回ったことなどを円売りの背景に挙げています。米国では、30日に10年国債利回りが一時5.3%台と約19年ぶりの高い水準になったとNHKが報じています。

見方:日米の金利差が縮まりにくいとの見方が、円安・ドル高の流れにつながっていると考えられます。円安は輸出企業の採算には追い風になる一方、輸入品の値上がりを通じて家計の負担になりやすい面もあります。為替の急な動きと当局の対応については為替介入の基礎知識、背景となる金融政策はFRBの発表はどこを見るかと日銀の利上げが家計・為替・株にどう影響するかが参考になります。

今夜・あすの主な予定

  • 10月1日(木):23:00 米国 9月ISM製造業景況指数
  • 10月2日(金):8:30 8月完全失業率・有効求人倍率。18:00 ユーロ圏 9月消費者物価指数(速報)。21:30 米国 9月雇用統計

なお、日銀短観(9月調査)では、大企業非製造業の業況判断がプラス35と2ポイント悪化し、5期ぶりの悪化になったと日本経済新聞などが報じています。製造業と非製造業で方向が分かれた点は、今後の日銀の判断材料の一つになりそうです。物価の見方は消費者物価指数(CPI)の読み方も参考になります。

AIトピック:AI向けメモリー需要の強さが株価に波及

事実:日本経済新聞によると、マイクロン・テクノロジーは9月30日(米国時間)、2026年9〜11月期の売上高が前年同期の約4.5倍の615億ドル前後になる見通しだと発表しました。AI投資を背景にメモリー需要の逼迫が2028年にかけて続くとの見方を示したと伝えられています。日銀短観でも、AI・半導体関連の需要が製造業の景況感を支えたとの見方が報じられています。

見方:AI向けのデータセンター投資が、半導体メーカーの業績、日本の関連株、さらには企業の景況感にまでつながっている様子がうかがえます。ただし、こうした期待は特定の業種や銘柄に集中しやすく、きょうの日本株のように指数と市場全体の動きが食い違う場面も出てきます。生成AIの広がりを数字で捉える視点は生成AIの統計で読み解くを参考にしてください。

きょうの確認術

毎日の相場確認の順番(金利→為替→日本株→温度感)は、金利・為替・日本株を毎日どう見るかにまとめています。きょうのように日経平均が大きく動いた日は、TOPIXの騰落率や値上がり・値下がり銘柄数もあわせて見ると、上昇が市場全体に広がっているかどうかを確かめやすくなります。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載の数値は執筆時点で確認したものです。投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて専門家にも相談しながらご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項もご確認ください。