3行まとめ
- 日経平均株価の終値は69,946円86銭(前週末比+1,637円40銭、+2.40%)、TOPIXは4,145.22(同+54.22ポイント、+1.33%)と、そろって反発しました。日経平均は取引時間中に一時70,000円台に乗せました
- 先週末の米9月雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回り、米国の早期追加利上げ観測が後退したことが支えになったと報じられています。ドル円は17時17分時点で157円66銭前後でした
- 今週は6日に植田日銀総裁の講演、8日未明(日本時間)に9月FOMC議事要旨の公表が予定されています
本記事は、当日大引け後に確認できた公開情報をもとに、金融・経済・AIの重要論点を短く整理したものです。
日本株:半導体関連が日経平均を押し上げ
事実:株探(かぶたん)の日足データによると、日経平均株価は始値69,113円74銭、高値70,072円13銭、安値69,050円23銭、終値69,946円86銭(前週末比+1,637円40銭、+2.40%)でした。TOPIXは始値4,121.15、高値4,147.97、安値4,113.89、終値4,145.22(同+54.22ポイント、+1.33%)です。財経新聞の大引け報道でも日経平均の終値は同じ値でした。同報道によると、米雇用統計が雇用の減速を示して次回FOMCでの政策据え置きへの期待が高まったことに加え、G7が原油などの緊急備蓄放出を決めたことで燃料価格への懸念が和らいだとされています。アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループの4銘柄で日経平均を1,000円以上押し上げたと伝えられています。業種別では電気機器、ガラス・土石製品、化学などが上昇し、電気・ガス業、鉱業、海運業などが下落しました。東証プライムの売買代金は7兆7,509億円で、値上がり銘柄は55.6%、値下がり銘柄は40.7%でした。
見方:日経平均の上昇率(2.40%)はTOPIX(1.33%)を大きく上回り、値上がり銘柄も6割弱にとどまりました。指数を動かしたのは、値がさの半導体関連など一部の銘柄の比重が大きかったといえます。終値ベースのNT倍率(日経平均÷TOPIX)は約16.87と、前営業日(約16.70)から上昇しました。指数の違いの見方は日経平均だけでは分からない日本株、相場の温度感は相場の体温計で確認してみてください。
金利・為替:米雇用統計が利上げ観測を後退させる
事実:ブルームバーグによると、2日(米国時間)発表の9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比2万9,000人増と市場予想(9万人増)を下回り、失業率は4.2%(予想4.1%)でした。財務省公表の国債金利情報によると、日本の10年国債利回りは3.097%(2026年10月2日時点の公表値)です。日本経済新聞のマーケットデータでは、5日15時11分時点の新発10年物国債利回りは3.085%(前日比0.015ポイント低下)でした。ドル円は、同マーケットデータで5日17時17分時点で157円66〜67銭(前日比9銭の円安・ドル高)、同日の高値は158円16銭、安値は157円45銭です。
見方:米国では9月のFOMCで利上げが決まったと報じられていますが、雇用の伸びが鈍ったことで「次の利上げは急がないのでは」との見方が広がり、株式市場には追い風になりました。一方で為替は157円台で小動きにとどまっています。8日未明のFOMC議事要旨で、参加者が追加利上げをどの程度議論していたかが次の焦点です。金融政策の読み方はFRBの発表はどこを見るかと日銀の利上げが家計・為替・株にどう影響するか、為替の急な動きと当局の対応は為替介入の基礎知識が参考になります。
今週の主な予定
- 10月5日(月):米国 9月ISM非製造業景況指数
- 10月6日(火):植田日銀総裁が全国証券大会であいさつ。米国 8月貿易収支
- 10月7日(水):日本 8月毎月勤労統計(現金給与総額)
- 10月8日(木):日本時間午前3時 米9月FOMC議事要旨公表。日本 8月国際収支
- 10月9日(金):日本 8月家計調査(消費支出)。米国 10月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)
賃金や消費の統計は、物価と日銀の政策を考える材料になります。物価の見方は消費者物価指数(CPI)の読み方も参考になります。
AIトピック:Googleが新たな上位モデルを発表
事実:TechCrunchによると、米Googleは9月30日(現地時間)、新たな上位モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。当初は限られた利用者向けの提供で、開発者や一般向けにはできるだけ早く広げる計画とされています。料金は100万トークン当たり入力2ドル、出力10ドルと伝えられています。
見方:先週のOpenAIの新モデルに続き、大手各社が高性能モデルを相次いで投入しています。開発競争の激しさは、データセンターや半導体への投資需要の見通しにもつながり、きょうの日本株で半導体関連が買われた背景の一つとして意識されやすい材料です。生成AIの広がりを数字で捉える視点は生成AIの統計で読み解くを参考にしてください。
きょうの確認術
毎日の相場確認の順番(金利→為替→日本株→温度感)は、金利・為替・日本株を毎日どう見るかにまとめています。きょうのように日経平均の上昇率がTOPIXを大きく上回る日は、NT倍率と値上がり銘柄の割合をあわせて見ると、上昇が市場全体に広がっているのか、一部の銘柄に偏っているのかを見分けやすくなります。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載の数値は執筆時点で確認したものです。投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて専門家にも相談しながらご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項もご確認ください。