3行まとめ

  • 日経平均株価の終値は63,268.37円(前営業日比+1,078.72円、+1.73%)と4日ぶりに反発し、TOPIXも3,997.37(同+24.39ポイント、+0.61%)と上昇しました
  • 米AI企業アンソロピックの上場申請を受けて前日の米ハイテク株が上がり、東京市場でもAI・半導体関連株に買いが集まったと報じられています。ドル円は157円台後半とやや円安方向でした
  • 今週は27〜28日(米国時間)にFOMC、29〜30日に日銀の金融政策決定会合が開かれ、米大手テック企業の決算も相次ぎます

本記事は、当日大引け後に確認できた公開情報をもとに、金融・経済・AIの重要論点を短く整理したものです。

日本株:AI・半導体株が主導して大幅反発

事実:株探の指数ページ(大引け後に確認)によると、日経平均株価は始値62,569.08円、高値63,684.69円、安値62,389.47円、終値63,268.37円(前営業日比+1,078.72円、+1.73%)でした。終値は日本経済新聞のマーケットデータの「大引」表示と一致しています。TOPIXは終値3,997.37(同+24.39ポイント、+0.61%)で、共同通信の大引け記事の値とも一致しました。共同通信によると、米AI企業アンソロピックが新規株式公開(IPO)の書類を米当局に提出したことなどから前日の米主要株価指数がそろって上昇し、東京市場でもAIや半導体関連銘柄に買いが集まったと報じられています。株探によると、アドバンテスト1銘柄で日経平均を約602円押し上げた一方、東証プライムの値上がり銘柄数は700、値下がりは797と、下落した銘柄の方が多かったと報じられています。

見方:日経平均の上げ幅の半分以上を1銘柄が占めており、きょうの上昇は「一部の値がさ株が主導した上げ」という性格が強いといえます。終値ベースのNT倍率(日経平均÷TOPIX)は約15.83と、前営業日の約15.65から大きく上がりました。昨日とは逆向きの動きで、日経平均の上げ幅だけを見て相場全体が強いと判断しないことが大切です。指数の違いは日経平均だけでは分からない日本株、相場の温度感は相場の体温計も参考にしてください。

金利・為替:長期金利は小動き、ドル円は157円台後半

事実:財務省公表の国債金利情報によると、日本の10年国債利回りは2.824%です(2026年10月26日時点の公表値で、前営業日の2.837%から低下)。本日27日分は記事作成時点では公表されていません。日本経済新聞のマーケットデータでは、新発10年国債利回りは15時04分時点で2.785%(前日比+0.005ポイント)と表示されていました。両者は算出方法が異なるため、数値を単純に比べることはできません。ドル円は、同データで16時20分時点の表示が157円78〜80銭、前日比+0.66円(円安方向)でした(確定した終値ではありません)。きょうの高値は157円86銭、安値は157円43銭です。

見方:株高で投資家がリスクを取りやすくなったことが、円がやや売られる方向に働いたとみられます。ただ、今週は日米の金融政策の発表を控えており、発表内容によっては金利や為替が大きく動く可能性があります。日銀の政策の影響は日銀の利上げが家計・為替・株にどう影響するか、急な円安・円高への備えは為替介入の基礎知識をご覧ください。

今週の主な予定

  • 10月27〜28日(米国時間):FOMC(FRBのカレンダーで確認)。声明の公表は日本時間29日(木)未明の見込みです
  • 10月28日(米国時間):アルファベット、マイクロソフトの決算発表が予定されていると報じられています
  • 10月29日(米国時間):米国の7〜9月期GDP速報値、9月のPCE物価指数の発表、アマゾンの決算発表が予定されていると報じられています
  • 10月29〜30日:日銀の金融政策決定会合。30日(金)に「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」の公表と総裁の記者会見が予定されています

日程は変更される場合があります。FOMCの見方はFRBの発表はどこを見るか、物価指標の読み方は消費者物価指数(CPI)の読み方が参考になります。

AIトピック:アンソロピックが上場申請書類を提出

事実:Anthropicは10月26日(米国時間)、新規株式公開に向けた登録届出書(Form S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出したと発表しました。同社の発表によると、米ナスダック市場に銘柄コード「ANT」で上場する予定で、売り出す株数や価格の範囲はまだ決まっていません。米メディアは、提出書類で2026年1〜6月の売上高が約163億ドルと開示されたと報じています。

見方:大手AI開発企業の上場申請は、AI関連の成長期待を改めて意識させる材料になりました。一方で、提出書類では巨額の計算資源(データセンター等)への支払い約束や規制強化のリスクも示されたと報じられており、AIへの投資がどこまで収益に結びつくかという論点は残ります。今週の米大手テック企業の決算とあわせて確認しておきたいところです。生成AIの広がりを数字で捉える視点は生成AIの統計で読み解くをご覧ください。

きょうの確認術

毎日の相場確認の順番(金利→為替→日本株→温度感)は、金利・為替・日本株を毎日どう見るかにまとめています。今日のように日経平均が大きく上がった日は、TOPIXの上昇率や値上がり・値下がり銘柄数もあわせて見ると、上昇が相場全体に広がっているのかを確かめやすくなります。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載の数値は執筆時点で確認したものです。投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて専門家にも相談しながらご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項もご確認ください。