3行まとめ

  • 日経平均株価の終値は63,954.19円(前営業日比+685.82円、+1.08%)と続伸した一方、TOPIXは3,991.71(同-5.66ポイント、-0.14%)と小幅に反落しました
  • AI・半導体関連株に買いが集中し、東証プライムでは値下がり銘柄数が1,096と値上がり(432)を大きく上回ったと報じられています。ドル円は157円台後半で小動きでした
  • 今夜(米国時間28日)はFOMCの2日目で、声明は日本時間29日(木)未明の見込みです。29〜30日には日銀の金融政策決定会合が開かれます

本記事は、当日大引け後に確認できた公開情報をもとに、金融・経済・AIの重要論点を短く整理したものです。

日本株:日経平均は上昇、TOPIXは下落の「ねじれ」

事実:株探の指数ページ(大引け後に確認)によると、日経平均株価は始値63,738.98円、高値64,308.71円、安値63,660.30円、終値63,954.19円(前営業日比+685.82円、+1.08%)でした。終値は日本経済新聞のマーケットデータの「大引」表示と一致しています。TOPIXは終値3,991.71(同-5.66ポイント、-0.14%)で、日本経済新聞の大引け記事の値とも一致しました。日経新聞によると、前日の米国市場で半導体株が上がり、韓国の半導体大手SKハイニックスの好決算で韓国株も大きく上昇したことから、海外の短期筋がAI・半導体関連銘柄に買いを入れたと報じられています。株探によると、東証プライムの値上がり銘柄数は432、値下がりは1,096で、売買代金は概算8兆742億円でした。

見方:日経平均が大きく上がった一方で、プライム市場の約7割の銘柄が下がっており、上昇はごく一部の値がさ株に支えられた形です。終値ベースのNT倍率(日経平均÷TOPIX)は約16.02と、前営業日の約15.83からさらに上がりました。内需株や保険、商社などが売られたとも報じられており、日経平均の数字だけでは相場全体の様子はつかめません。指数の違いは日経平均だけでは分からない日本株、相場の温度感は相場の体温計も参考にしてください。

金利・為替:長期金利は2.8%台、ドル円は157円台後半

事実:財務省公表の国債金利情報によると、日本の10年国債利回りは2.829%です(2026年10月27日時点の公表値で、前営業日の2.824%から上昇)。本日28日分は記事作成時点では公表されていません。日本経済新聞のマーケットデータでは、新発10年国債利回りは15時06分時点で2.825%(前日比+0.040ポイント)と表示されていました。両者は算出方法が異なるため、数値を単純に比べることはできません。ドル円は、同データで17時04分時点の表示が157円78〜80銭、前日比-0.08円(わずかに円高方向)でした(確定した終値ではありません)。きょうの高値は158円02銭、安値は157円74銭です。

見方:今夜のFOMC、あすからの日銀会合という日米の金融政策の発表を前に、為替は様子見で値動きが小さかったとみられます。発表の内容によっては金利や為替が大きく動く可能性があるため、結果を確かめてから判断する姿勢が大切です。日銀の政策の影響は日銀の利上げが家計・為替・株にどう影響するか、急な円安・円高への備えは為替介入の基礎知識をご覧ください。

今日・今夜と今週の主な予定

  • 10月28日(本日):国内ではアドバンテスト、日立製作所、NECなどの決算発表が予定されていると報じられています
  • 10月27〜28日(米国時間):FOMC(FRBのカレンダーで確認)。声明の公表は日本時間29日(木)未明の見込みです
  • 10月28日(米国時間):アルファベット、マイクロソフトの決算発表が予定されていると報じられています
  • 10月29日(米国時間):米国の7〜9月期GDP速報値、9月のPCE物価指数の発表、アマゾンの決算発表が予定されていると報じられています
  • 10月29〜30日:日銀の金融政策決定会合。30日(金)に「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」の公表と総裁の記者会見が予定されています

日程は変更される場合があります。FOMCの見方はFRBの発表はどこを見るか、物価指標の読み方は消費者物価指数(CPI)の読み方が参考になります。

AIトピック:メタがAI投資のため大型の株式発行を計画

事実:ロイター通信によると、米メタ・プラットフォームズは10月26日、AI向けのデータセンターなどの拡大資金として、最大950億ドルの株式による資金調達を計画していると発表しました。約350億ドルの普通株などの公募と、最大600億ドルの市場での売り出しを組み合わせる形と報じられています。同報道によると、メタは2026年の設備投資見通しを1,350億〜1,450億ドルとし、9月末時点の現金・有価証券は約824億ドルで、長期借入金(約809億ドル)をわずかに上回る水準でした。エヌビディアやAMDなどの半導体企業が、この株式の一部の取得に関心を示したとも報じられています。

見方:巨額のAI投資を借り入れだけでなく株式でもまかなう動きは、AIの計算資源の確保にかかるお金の大きさを改めて示しています。株式を新たに発行すると、既存の株主にとっては1株あたりの価値が薄まる面もあり、AI投資がいつ・どれだけ収益に結びつくかが引き続き問われます。今週の米大手テック企業の決算でも、設備投資の規模とその回収の見通しが注目点になりそうです。生成AIの広がりを数字で捉える視点は生成AIの統計で読み解くをご覧ください。

きょうの確認術

毎日の相場確認の順番(金利→為替→日本株→温度感)は、金利・為替・日本株を毎日どう見るかにまとめています。今日のように日経平均とTOPIXが逆の方向に動いた日は、値上がり・値下がり銘柄数を確かめると、上昇が相場全体に広がっているのか、一部の銘柄に偏っているのかが分かりやすくなります。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定銘柄や金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載の数値は執筆時点で確認したものです。投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、必要に応じて専門家にも相談しながらご自身の責任で行ってください。詳しくは免責事項もご確認ください。